ドルフィンズとバッファロービルズの今シーズン2回目の対戦でした。ここまで通算で対ビルズ戦6連敗中のドルフィンズが敵地でどう戦うのか注目だったんですが、予想どおりというかやはり敗れてしまいました。最終的に11−26というスコアだったんですが、前半は3−3で折返し第3Qまでは3−10と接戦でやり方によっては勝てたかもしれない試合でした。ただ、その後をうまく勝利まで持っていけないところが今シーズンのドルフィンズなんですね。
前半で致命的だったのは第1QのKジェイソン・サンダースのFG失敗で、それも36ヤードという決めて当然とも言える距離を外しています。今シーズンのサンダースはFG失敗が目立ちます。まあ逆に昨シーズンまでがよすぎたのかもしれませんが、それにしても36ヤードを外すのは論外とも言えます。一部ではホルダーが変わったからとも言われていますが、シーズンも半ばまで来て息が合わないとは特別な事情でもあるんでしょうか。
あとは前半終了間際のファンブルロストですね。ビルズ陣内12ヤード地点まで攻め込んでTDも狙えるところだったんですが、ショットガンからダイレクトスナップしたボールがモーションしてきたTEマイク・ガセキに当たってのファンブルで、何がどうなっているのかまったくわからないプレーでした。
ビルズのオフェンス相手にディフェンスはよく守っていたと思います。しかし後半になって肝心なところで抑えきれないのは毎度のことで、やはり自軍のオフェンスが点を取ってくれないので我慢しきれず消耗していくんでしょうかね。まあ今シーズンは毎試合同じ状態なんですが、連敗していて当然でしょう。
もう一つ注目していたのはQBトゥア・タゴバイロアがビルズのディフェンス相手にどれだけやれるのかということでした。結果はパス39回投中21回成功で205ヤード獲得、TDはなく1インターセプトという内容でした。確かにビルズのディフェンスはリーグトップで厳しいんですが、それでもよくやったほうだと思います。ただプレッシャーをかけられると混乱するところがあるんでしょうか、パスの精度が悪かったです。タゴバイロアに関しては決められたプレーはかなり正確にこなすんですが、臨機応変にパスを投げるということが出来ていないように感じます。まあほとんど新人のQBには難しいところかもしれませんが。
タゴバイロアは試合以外でもQBデショーン・ワトソンのトレード問題で精神的にもプレーに集中できないところもあると思います。ただ結果を出さないと通用しないのがプロの世界で、残りのシーズンで結果を出さなければワトソンの動向に関わらず先発QBから降格ということも考えられます。能力的には非凡なものを持っていると思いますので、来シーズンに向けてしっかりと考えプレーしてもらいたいですね。
それとやはり問題はオフェンシブラインで、この試合でも本当に酷かったです。オフェンシブラインに関しては度々指摘しているんですが、昨年のメンバーから経験のあるベテラン選手が2人抜けていますのでまずこれが失敗で、さらにオフェンシブラインコーチも解任されて然るべきではないでしょうか。シーズン半ばまできているのに相変わらず定まらず不安定なラインしか作れないんですから。
これで7連敗となりNFLでも最低レベルまで落ち込んでいます。チーム内部の状態も悪く規律も乱れてきているんでしょうか、一部の選手が処分されたという話もあるようです。まあこうなった原因というのはHCブライアン・フローレスをはじめコーチ陣にもあるんでしょうが、オフからのFAなどの失敗もありGMクリス・グリアーの責任も大きいと思います。このような窮地から脱するにはチームリーダーの存在が不可欠なんですが、真のチームリーダーと呼べる選手が見当たらないですよね。
次週の対戦は同じく1勝7敗で低迷しているヒューストンテキサンズでホームでの試合です。だだし現在のチーム状態で勝てるイメージは感じられず、何か大きなミスがあれば勝てないかもしれません。そうなれば何らかの責任を誰かが取らなければいけなくなる可能性もあるのではないでしょうか。1つ勝てば状況も変わってくるかもしれませんので、次の試合はなんとしても勝ちたい、また勝ってもらいたいですね。期待されたシーズンで2ヶ月間勝利がないというのは選手もそうでしょうが、ファンにとっても本当に虚しいです。
Comments