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Week 17 MIA at TEN




プレーオフ進出のためには残り2試合絶対に負けられないドルフィンズが、勝てばプレーオフ進出とAFC南地区優勝が決定するテネシータイタンズと敵地で対戦しました。時折激しい雨が降る悪天候の中での試合でしたが、ドルフィンズのオフェンスがタイタンズのディフェンスに抑えられてTDが奪えず、3−34で惨敗しました。


勝ったタイタンズは3年連続地区優勝を決めてプレーオフ進出を決めました。逆に敗れたドルフィンズは連勝が7でストップするとともにプレーオフ進出の可能性が消滅しました。


31点という大差での敗戦でしたが、前半を終わった時点では3−17の14点差でした。第3Q最初の攻撃でKジェイソン・サンダースが53ヤードのFGを失敗して得点を奪えなかったのが痛かったのと、第4Q最初の攻撃でタイタンズ陣内27ヤード地点まで攻め込みながら4thダウンギャンブルでのQBトゥア・タゴバイロアからWRデバンテ・パーカーへのパス失敗が大きく響きました。


その後はディフェンスの方が切れてしまったのか、タイタンズに連続17得点を許してしまいました。事実上パーカーへの4thダウンパス失敗で試合が終わった感じでしたが、あそこでギャンブルせずにFGを蹴るという選択があってもよかったのではないかとも思いました。


ただ、その後の残り試合時間で2回のオフェンスシリーズで得点をあげられてたかというと、そこは疑問が残ります。やはりTDを奪えなければ試合の流れを変えることはできなかったでしょうね。しかしパーカーへのパスは明らかにディフェンスのパスインターフェアの反則だったはずですが、審判も肝心なところでタイタンズ側に有利な判定をしてしまったが残念でした。


それにしてもこの試合ではタゴバイロアはパス38回投中成功はわずかに18回、QBサックも4回浴びました。インターセプトは記録上1回だったんですが、その他にもインターセプトされてもおかしくないパスがいくつかあるなどキャリア最悪の内容でした。その要因はタゴバイロアの不調というよりはタイタンズのディフェンスの素晴らしさにあったと思います。


タイタンズのディフェンスはパスラッシュはフロントの4人だけで、後はパスカバーを厚くしてドルフィンズのレシーバーをしっかりとカバーしていました。そのためにタゴバイロアがパスを思うように投げられず、結果としてオフェンスを進めることができなかったところがあると思います。


ちなみにこのタイタンズのディフェンスは以前ニューオーリンズセインツがタンパベイバッカニアーズを完封した試合でのセインツのディフェンスに似ていたと思います。ドルフィンズは先週の試合でセインツと対戦してそこは十分研究していたと思いますが、この試合ではセインツ戦のようにはいきませんでした。セインツ戦で上手くいったので過信していたのか、ただタイタンズもドルフィンズの試合を研究してきたでしょうからその上をいくディフェンスプランを立てていたのが見事にはまったということでしょうか。


一方ドルフィンズのディフェンスもランを止めてQBライアン・タネヒルにパスを多く投げさせる展開に持っていきたかったんでしょうが、肝心のランプレーを止めることができず、最終的にタイタンズに198ヤードのランを許してしまいました。さらにタネヒルはパスをわずか18回しか投げなかったというところが完全にタイタンズに試合の流れを支配されていたということで、タイタンズの勝ちパターンでしたね。チーム力の差はそれほどあったとは思いませんがこれだけの大差がついたというのはそこにあったと思います。


試合開始直後のオフェンスでRBデューク・ジョンソンのいいランが連続して出るなどいいリズムで攻めていたところで先制できていたら試合展開はもっと変わっていたかもしれませんね。あとWRジェイレン・ワドルは完璧にマークされていたようで、ほとんどパスが投げられませんでしたが、それも敗因の1つだったと思います。それに前半にターンオーバーから失点したのもタイタンズ側に勢いをつけさせてしまったので痛かったです。


あとはスペシャルチームですね。サンダースのFG失敗もそうですが、パンターの差もこの試合で大きく影響しました。最初の失点はパントキックでフィールドポジションを奪われた結果だったと思います。今シーズンのドルフィンズはスペシャルチームの、特にキッカーとパンターで試合を優位に進められなかったケースが非常に目立ちました。


ここまできて、プレーオフに望みを繋いだのに昨シーズン同様に先に進むことはできませんでした。NFLで連勝を続けることは難しいのでこの敗戦は仕方がありませんが、中盤で負けすぎたのがやっぱり響きましたね。ただ、残りあと1試合ありますので、この1試合はなんとしても勝って終わってもらいたいです。対戦相手のニューイングランドペイトリオッツには開幕戦で勝利していますが、その時のチームとはまったく別のチームになっているし、ペイトリオッツの方も必ずドルフィンズを潰しにくると思います。ドルフィンズにとっては消化試合となりますが、大切な試合として全力で戦ってもらいたいですね。


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