3連敗中のドルフィンズが昨シーズンのスーパーボウル王者であるタンパベイバッカニアーズと敵地で対戦した一戦、間違っても勝てないだろうと思っていましたが、17−45で惨敗、特に第4Qに21失点と酷い負け方でした。
ただオフェンスに関しては過去4試合で一番よかったのではないでしょうか。しかしその一方でディフェンスは今シーズン最悪の内容だったと思います。
QBジャコビー・ブリセットはパス39回投中27回成功で275ヤードを獲得して2TDパスを記録しました。インターセプトが1つありましたが、これはブリセットの責任ではなくWRジェイレン・ワドルのキャッチミスが原因でした。途中でハムストリングを痛めたようですが、足を引きずりながらプレーしていた姿は素晴らしかったという反面、大怪我につながらなくてよかったというところでしょうか。
それとオフェンスではRBマイルズ・ガスキンが孤軍奮闘というか、いい活躍を見せてくれました。ランは5キャリーで25ヤード獲得と試合展開も影響していい数字ではなかったんですが、それでも平均5.0ヤードを稼いでいます。またパスレシーブではチーム最高の10キャッチで74ヤードを獲得して2TDパスレシーブを記録しました。
オフェンシブラインもこの試合でもポジションを入れ替えるなど迷走しているんですが、試行錯誤しながらでは試合に勝てないのは当然のことですね。今シーズンも安定したプレーを求めるのは難しそうです。次の試合からはエースQBトゥア・タゴバイロアが復帰してくるでしょうが、また怪我をさせるようなことがないようにしてもらいたいです。
一方のディフェンスですが非常に酷かったです。今シーズンのディフェンスはとにかく3rdダウン時の数字が悪すぎます。この試合でも3rdダウン時のディフェンスで11回中8回で1stダウンを更新されていて、実に72.7%というありえない数字です。特に3rdダウン時のディフェンスで1stダウンを更新されると精神的にも大きなダメージとなりますので、それが連続して起こるとどうしても終盤には気持ちが切れてしまいますよね。
昨シーズンは3rdダウン時のディフェンスはNFLトップ、またスコアリングディフェンスもトップの成績だったと思います。ほとんどメンバーが変わってない状況でなぜこんなに違うんでしょうか。相手チームに対策を講じられているということはあるでしょうが、それ以外の要因もあると思います。相手チームのオフェンスに対する準備がしっかりできていないんでしょうかね。
ただ、確かにドルフィンズのディフェンスは酷かったんですが、それ以上にバッカニアーズのオフェンスが驚異的でした。QBトム・ブレイディはパス41回投中30回成功で411ヤードを獲得して5TDパスを記録しています。まったくミスがなく、それほどのプレーをされたらとても防ぎきれません。CBザビアン・ハワードが不調、またCBバイロン・ジョーンズは怪我の影響があったんでしょうか、ディフェンスバック陣がまったくいいところがありませんでした。ラインバッカーも今のメンバーではランもパスも止められず限界があるんでしょうかね。
これで4連敗、来週はロンドンでの試合でスケジュール的にも厳しい状況です。5戦全敗のジャクソンビルジャガーズが相手とはいえ勝てる気がしません。ただ、タゴバイロアが復帰してきますので1つのきっかけにはなるかもしれません。次の試合でいい勝ち方をしてくれれば今シーズンはまだ希望が持てるんですが…HCブライアン・フローレスをはじめとしてチーム全体に期待するしかないですね。