地元マイアミで、今シーズン開幕3連敗と不調のインディアナポリスコルツが相手、となるとドルフィンズの勝利は堅いと思ったのですが、結果は17−27と点差以上の敗北感でした。
試合の流れを持っていかれたのはスペシャルチームの3つの致命的なミス、まず最初はコルツの攻撃をパントに追い込んだのに無駄なオフサイドをして1stダウンを更新された後にTDを奪われ、2度目は同じくパントに追い込みながらPRジャキーム・グラントがファンブルしてターンオーバーしFGを決められた、そして最後はTDを取って反撃ムードだったところで直後のキックオフをKジェイソン・サンダースが直接サイドライン外に蹴り出しその挙げ句にTDを奪われたというものでした。
ただ、その3つのミスが起こったというのも、結局は序盤にディフェンスがコルツのオフェンスを圧倒していた時に、ドルフィンズのオフェンスがわずか3点しか取れなかったところにあったと思います。オフェンスのプレーコールが問題視されていますが、まさに前半は弱気な工夫のないプレーコールばかりだったように思います。
さらに腑に落ちないのは前半のオフェンスではWRデバンテ・パーカーやTEマイク・ガセキへのパスがほとんどなく、後半はWRジェイレン・ワドルをほとんど使いませんでした。そして今シーズンわりあい好調だったRBマイルズ・ガスキンがわずか2キャリーとこちらもほとんど使われていません。
何か意図があってのオフェンスの戦術だったんでしょうが、結果が出なければやはり評価はされず、それによって試合に勝てなければさらに叩かれてしまいますね。今さらながらきちんとしたオフェンシブコーディネーターを置かなかったのが完全に裏目に出ています。このあたりは外部からの適任者がいなかったということもあると思いますが、自軍のスタッフを過信しすぎたというのもあったのではないでしょうか。ただ、これでスタッフを入れ替えるということはしないでしょうから、今シーズンはもうこれでいくしかないとなると、さらに失望感が続きそうです。
この試合第4Qに2TDをあげたんですが、いずれも4thダウンギャンブルからやっと取ったTDでした。そのあたりにもオフェンスの低調ぶりが表されています。故障者リスト入りしているエースQBトゥア・タゴバイロアが第6週のロンドンゲームから復帰するようですが、それでも起爆剤にはなりそうもない気がします。
ディフェンスも昨シーズンNFLトップだった3rdダウン時のディフェンスが今シーズンは最下位です。そうなっている要因は何なのかわかりませんが、そこを修正することができるんでしょうか。
LBカイル・バンノイ、DEシャック・ローソン、OGエレック・フラワーズ、Cテッド・カラスなど、昨シーズン活躍したベテラン選手を解雇、あるいはトレードして放出してしまいました。サラリーキャップの影響でしょうが、そのつけが回ってきているような気がします。チームを引っ張るチームリーダーがいなくなってしまっているのではないでしょうか。
まあ、とはいえシーズンはまだ始まったばかりですから、今年のメンバーが試合を重ねるごとに成熟してくることを望んでいます。