ドルフィンズの第3週の対戦相手は開幕連勝スタートと好調のラスベガスレイダースで、しかも敵地での対戦ということで戦前から劣勢が伝えられていました。加えてエースQBトゥア・タゴバイロアが肋骨を骨折して故障者リスト入りし、控えQBジャコビー・ブリセットの先発となりました。
序盤にドルフィンズがディフェンスの活躍により14−0とリードを奪いいいスタートだったんですが、セーフティをきっかけに流れが変わり、第4Qに14−25とリードを奪われた時にはそのまま敗戦かと思いました。
しかし、そこからオフェンスが奮起してFGと試合終了間際のブリセットの4thダウンギャンブルからのTDランと2点コンバーションで同点に追いついてオーバータイムにもつれ込みました。
オーバータイムでも先にFGを決められて、その後FGを取り返して粘ったんですが、最後は開幕からの勢いでしょうか、レイダースのオフェンスを止められず、結局28−31で敗れました。敗れたとはいえ最後までよく戦ったと思います。第3Qに逆転された時にはもう追いつく力はないと思っていたんですけどね。正直あそこまでいったら勝ってほしかった。
それにしても最後のFGを決めて同点に追いついたドライブでブリセットからWRウィル・フラーへのロングパスはパスインターフェアの反則を取ってもよかったと思うのですが、そうすればドルフィンズがTDを取って勝っていただけに、運がなかったですね。その後のレイダースのオフェンスでロングパスが通ったのも好調さのあらわれだったんでしょう。
流れが変わったセーフティですが、あれもその直前の反則でレイダースに勢いを与えてしまったと思います。またWRジェイレン・ワドルへのパスは戦術的には悪くはなかったと思いますが、ブリセットが投げたパスがよくなかったのとレイダース側に警戒されていたのがセーフティにつながったと思います。またそれも含めてワドルへのあの手のパスは完全に警戒されていてロングゲインは期待できないだけに、今後は見直さなければいけないかもしれませんね。
先週の試合で散々だったオフェンシブラインですが、選手を入れ替えて臨んだこの試合はそれほど悪くはなかったと思います。ランブロックも悪くなかったので、もう少しランプレーを出していってもよかったのではないかと思います。ただ肝心なところでの反則が目立ちました。
反則についてはディフェンスでもそうですが、昨年より今年は反則が多いです。この試合でも8回の反則で68ヤードを献上しています。レイダースは同じ8回で104ヤードを喪失していますのでレイダースよりはいいのですが、昨年好調だったのはやはり反則の少なさというのも要因だったと思いますので、改めてそのあたりを修正していってもらいたいです。
この試合では反則でモメンタムが変わった場面をいくつも見たような気がしましたので、反則をしないことの重要性を改めて認識させられたような気がします。
全体の流れから見ると前半終了間際のFG失敗が結構大きかったと思います。あれが決まっていれば後半の試合展開も違ってきていたかもしれませんので、惜しかったです。
ブリセットはパス49回投中32回成功で215ヤード獲得でTD、インターセプトともになしという結果でした。ランも7回で37ヤード獲得でTDランも決めてよくやったと思いますが、やはり控えQBということでレシーバーとのタイミングが合ってないところもあり、それが中盤のオフェンスの停滞につながっていたと思います。ただ試合終盤ではいいパスを通していたと思うので次の試合が楽しみです。少なくともあと2試合はタゴバイロアがプレーできないのでブリセットに頼るしかないですね。