5連勝中のドルフィンズが地元に低迷する同地区のライバルであるニューヨークジェッツを迎えて行われた一戦でした。第1Qに10点差をつけられてドルフィンズでしたが、第2Qから第4Qにかけて17得点を連取、その後一度は追いつかれましたが、最後はQBトゥア・タゴバイロアがWRデバンテ・パーカーに11ヤードのTDパスを決めて、31−24でドルフィンズがジェッツを振り切りました。
それにしても意外に点の取り合いの試合となりましたが、ジェッツはタゴバイロアの2つのインターセプトから得点をあげていますので、それがなければドルフィンズはもう少し楽に勝てていたかもしれません。タゴバイロアはNo.1パスターゲットであるWRジェイレン・ワドルの欠場が響いたんでしょうか、内容がよくなかったです。
この試合の勝利の立役者はなんと言ってもRBデューク・ジョンソンでしょう。ジョンソンは22キャリーで107ヤードを獲得して2TDランを記録していますが、1試合での107ヤードラッシングと2TDランはいずれもキャリア初のことでした。エースRBマイルズ・ガスキンが欠場するかもしれなかったんですが結局ガスキンは出場できました。それにも関わらずジョンソンをメインに起用したHCブライアン・フローレスの殊勲とも言えると思います。ジェッツ側もドルフィンズのランオフェンスにはあまり重点を置いていなかったところもあるかもしれませんので、それも幸いしたかもしれません。
またディフェンスの方ですが、ジェッツのオフェンスをラン102ヤード、パス126ヤードのトータル228ヤードに抑えました。3rdダウンコンバージョンも11回中わずか3回しか成功させず、ジェッツQBザック・ウイルソンから6つのQBサックを奪っています。前半こそジェッツオフェンスのトリッキーなプレーやウイルソンの動きに翻弄されて苦戦を強いられたんですが、後半はジェッツのオフェンスをほぼ完封ともいえる内容に抑えています。
ディフェンスバックの中心であるSジェボン・ホランドが欠場していたんですが、その影響は見られていたと思います。ただホランドがいなかったとしてもジェッツを抑えるには十分なディフェンス力でしたね。LBジェローム・ベイカーがチームトップの7タックルと2QBサックを決める活躍でした。
第4QはスペシャルチームのミスやインターセプトリターンTDなど自滅する要素があったんですが、同点に追いつかれた直後のオフェンスは素晴らしく、すぐに勝ち越せたのがジェッツの戦意を喪失させたのだと思います。
これで遂に6連勝で7勝7敗と勝率5割に復帰しました。シーズン前半では考えられないような大躍進ですが、対戦相手に恵まれたところはあったとはいえ、NFLで勝ち続けることは難しいのでこの記録は素晴らしいと思います。プレーオフの可能性も大きくなりましたが、これからが本当の勝負です。残り3試合、ドルフィンズの真価が問われますが、期待しています。
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