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  • 執筆者の写真dolphin-one

Week 17 MIA at BUF




マイアミドルフィンズの2018年シーズン最終戦、敵地での対バッファロービルズ戦はドルフィンズがターンオーバーから21失点するなど42−17とビルズに大敗、シーズンを7勝9敗の負け越しで終了しました。


この試合、最初から勝てる可能性は低いと思っていたんですが、まさかビルズに42点も取られるとは思いませんでした。ビルズが42得点したのは2年前の2016年シーズン以来だということです。


この試合の注目はQBライアン・タネヒルでした。すでに戦力外という噂が立っている中でタネヒルがどんなプレーをするかと思って見ていたんですが、苦手の敵地でのビルズ戦ということを抜きにしても本当に酷い内容でした。試合開始から2つのドライブで連続してインターセプトを犯す、それもいずれもどこに投げているんだと言いたくなるような、投げてはいけないパスでした。


結局タネヒルは最後までプレーしたんですが、この試合でタネヒルを先発させる意味がどこにあったのか疑問でした。プレー自体もまったく切れがなく、ただ漫然とプレーしているように見えました。この1週間逆風にさらされて悩んでいたのかもしれませんが、NFLの先発QBとしてのプライドも感じられない、見ていて何か情けなくなりました。


試合後半のどの場面だったのかよく思い出せませんが、大差をつけられた場面で早くプレーをしなければいけないのに選手を集めてハドルを組んでいるシーンがありました。本来ならば得点差をつけられた場面では早く追いつこうとしてノーハドルでプレーするものですが、わざわざハドルを組んで時間を無駄にしていました。まだハドルが終わっていないのにオフェンシブラインの選手が位置につこうとしてタネヒルから離れていったシーンがチームが一つになっていない印象を受け、寂しいと同時に情けなかったです。


この試合の見せ場は前半終了間際のWRケニー・スティルスのTDパスとSレシャッド・ジョーンズのインターセプトリターンTDだったんですが、スティルスからパスを受けたタネヒルにとってはキャリア初のTDパスレシーブでした。しかし、WRからQBに転身したタネヒルが、おそらくドルフィンズで最後となるだろう試合でTDパスレシーブを記録したというのはなんとも皮肉な結果だったと思います。


タネヒルのこの試合での成績はパス31回投中18回成功で147ヤード獲得、TDパスはなくインターセプトが2つでQBレイティングは43.3、そしてQBサックを受けてのファンブルロストというものでした。ビルズのQBジョシュ・アレンが3TDパスでQBレイティング114.9と95ヤードラッシングで2TDランを記録して躍動していたのとはまったく対照的でした。


試合後半は一方的な展開になってビルズにいいようにやられてしまったんですが、2年連続でシーズン最終戦に退場者が出るという後味の悪さもありました。LBキコ・アロンソの退場はちょっと厳しすぎると思ったんですが、DEロバート・クインは乱闘騒ぎを誘発したんで当然だったと思います。フラストレーションが溜まっていたんでしょうが、こういうことが起こってしまうのはやはりチームをまとめられていないということになるんでしょうか、そういう意味ではアダム・ゲイスのヘッドコーチとしての資質を疑います。


今シーズンのチームの醜態はゲイスの責任によるところが大きいと思うので解任されてもしかるべきだと思います。オフェンス、ディフェンス共にチーム史上最悪の成績で、自身がプレーコールを行うオフェンスはもちろん、チームワーストを更新するディフェンスにもかかわらずDCマット・バークを解任させなかったことは大きな失態だったと思います。


ゲイスについては試合後様々な憶測が報じられています。もう1年残留するだろうとか、ボルチモアレイブンズのHCジョン・ハーボウをトレードするとか、元ビルズのHCだったレックス・ライアンがドルフィンズに興味を持っているなどですが、真偽のほどはわかりません。


ただ、個人的には結果はもちろんのこと、多くのドルフィンズファンを大いに失望させた責任は当然ゲイスにあり、解任されるべきかあるいは辞任を申し出るべきだと思います。ゲイスが先週の対ジャクソンビルジャガーズ戦の後にタネヒルを養護するような発言をどこかのウェブサイトで見たんですが、その中で、誰もタネヒルを助けていない、という内容の発言をしていたと記憶しています。しかし、この発言を他の選手、特に体を張ってタネヒルを守っているオフェンシブラインの選手が聞いたらどう思うでしょう。この一言だけでもゲイスは指導者として失格だと思います。


これで2018年シーズンが終了しました。最後は残念な結果に終わったんですが、それぞれの選手の素晴らしいプレーもいくつか見せてもらえました。ただ、シーズンを通してスッキリとした、相手を打ち負かしての勝利というのがまったくなかったように思います。個々の選手は本当にいい選手もいるはずなんですが、なぜこんなことになるのか。来シーズン以降はこんな結果にならないように、しっかりとチームを立て直してもらいたいと思います。そしてこのことは私だけでなくすべてのドルフィンズファンの願いだと思います。

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