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  • 執筆者の写真dolphin-one

Week 16 MIA vs JAC




マイアミドルフィンズのホーム最終戦はジャクソンビルジャガーズとの対戦でした。この試合に負けるか、勝っても他チームの結果次第ではプレーオフ進出の可能性が消滅するドルフィンズだったんですが、17−7で敗れました。


7点を先制したんですがすぐに同点に追いつかれ、その後は両チームともオフェンスが進まず、お互いにFGのミスもありますた。第4Qに入って試合が動きジャガーズがFGで勝ち越した後、ドルフィンズはQBライアン・タネヒルがインターセプトリターンTDを献上して勝負が決しました。


それにしてもこの試合はプレーオフには関係なく、ホーム最終戦でドルフィンズには素晴らしい勝利を期待したんですが、それを裏切られただけでなく、あまりにも無様な試合内容でした。スタジアムで観戦していたファンからもブーイングが起こっていましたが、映像で見ていた私も本当にブーイングを浴びせたくなりました。


勝負ですから負けることもあるでしょう。それは仕方のないことで相手が強かったということなんですが、負けるにしても負け方というのがありますし、闘志ある必死のプレーを見せてもらいたいものです。何か淡々とオフェンスが終わってしまうところに虚しさを感じたんですが、それがこの試合に限ったことではないというところがさらに残念なところです。


最初は素晴らしいスタートでした。タネヒルからWRダニー・アメンドーラへのパス、RBカレン・バラッジのビッグプレーなど8プレーで78ヤードをドライブして、最後はタネヒルからRBブランドン・ボールデンへの鮮やかな4ヤードTDパスが決まって7点を先制しました。


しかしその後が酷かった。9回のドライブで獲得したヤード数は計105ヤード、1stダウン更新はわずか7回しかありませんでした。すなわち平均すると1回の攻撃で10ヤード進むのがやっとという有様です。ジャガーズのオフェンスの拙さと自軍のディフェンスの踏ん張りでなんとか第4Qまで失点を防いでいたんですが、例によってオフェンスは沈黙したままでした。結果、いつもどおりの負けパターンです。


まさか最初に簡単に得点を取ったのでジャガーズを甘く見たとは思いませんが、圧倒的に勝率のいいホームゲームでしたし、大きく負け越しているジャガーズが相手ということで、全く慢心がなかったとは言えないかもしれません。そういうところが命取りになったんでしょうね。


タネヒルに関してはこの試合で先発QBとしての資格はなくなったと思います。パス22回投中15回成功で146ヤード獲得でQBレイティングは82.8でした。数字的にもジャガーズのQBコディ・ケスラーのQBレイティング86.9より劣っており、本人はどう思っているのかわかりませんが、明らかに控えQBのレベルです。


第4Qに3点差を追いかけるドライブ、本来ならばホームゲームですし逆転に向けて大いに盛り上がっていかなければいけない場面です。そこで足をつかまれてQBサックを避けるために安易にパスを投げ、その結果がイージーなインターセプト、そしてリターンTDでダメを押されたということで、この試合の最も大きな敗戦につながるプレーでした。ただ、もしインターセプトされていなくても3点差を追いつき逆転することは、今のタネヒルのオフェンスでは難しかったでしょうね。


タネヒルはディフェンスのいいチームを相手にした時は必ず苦戦します。今シーズンのジャガーズは成績は悪いですがディフェンスは決して悪くありません。そのジャガーズ相手にどんなプレーをするのかと思っていたんですが、結局苦しめられて満足なプレーができていません。


特に気になったのがWRへのパスが少ないということです。アメンドーラ、デバンテ・パーカー、ケニー・スティルスの3人合わせて8回しか投げておらず、成功したのはそのうち6回、獲得ヤードはわずか58ヤードです。NFLの先発QBのレベルならば1人に対する回数、ヤード数としても少ないぐらいで、全く話になりません。これはこの試合に限ったことではなく今シーズンは度々見られたように思います。


タネヒルがパスを投げられないのか、またはHCアダム・ゲイスがパスを投げさせないのか、おそらく両方だと思いますが、前述のインターセプトに関してもそうですが、NFL7年目の先発QBのプレー内容とは思えません。タネヒルは来シーズンは先発QBではないだろうという記事をどこかで見ましたが、それには私も同意します。


試合に勝てないのはもちろんタネヒルひとりの責任ではありません。しかし勝敗の鍵を最も握るのは先発QBであり、だからこそQBは高額なサラリーを受けているわけです。そして先発QBのプレー内容は当然ディフェンスのパフォーマンスにも影響します。またオフェンスの好不調は大部分は先発QBのリーダーシップが影響しますが、タネヒルにはそれが不足していると思います。


これまで再三に渡って触れていますが、タネヒルはオフェンスのリズムを作れません。変な言い方ですが守りのオフェンスになっている気がします。だからオフェンスをしていても相手のディフェンスに主導権を握られてしまう、それが3rdダウンコンバージョンを成功させられない大きな理由ではないでしょうか。さらにリズムが悪いから反則が多くなり、もしかすると選手が怪我をしてしまうのもそれが影響しているのかもしれません、そんな気がしています。


素人で何もわかっていないかもしれない私がタネヒルのことを酷評するのは間違っているのかもしれません。しかし、これまでタネヒルにはダン・マリーノ以来のドルフィンズのフランチャイズQBとなることを大いに期待していました。それだけに、キャリアを重ねてもこんな無様な結果しか残せなかったタネヒルには、本当に裏切られた思いで失望しています。


まだあと1試合残っていますが、その試合にタネヒルは出場するのでしょうか。ゲイスがどう考えているのかはわかりませんが、タネヒルには期待はできませんので、誰か違うQBに先発してもらいたいです。と言ってもブロック・オズワイラーしかいないんですが、少なくともタネヒルよりもオフェンスにリズムを作れる、そしてWRにパスを投げられるのではないかと思います。

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