ドルフィンズとニューイングランドペイトリオッツの対戦ですが、この試合はドルフィンズにとって今シーズンのホーム最終戦でした。試合前半こそターンオーバーやFG失敗などで得点をあげられなかったドルフィンズですが、後半は攻守でペイトリオッツを圧倒、結局22−12で勝利するとともに、ペイトリオッツのプレーオフ進出の可能性を消滅させました。
前半完封されて6−0でリードされて折り返したんですが、ディフェンスが安定していたのでそれほど心配はしていませんでした。しかし、オフェンスがどれだけ得点を取れるかが問題だったんですが、後半開始直後の攻撃でTDを取れたのでそれで試合の主導権を握ったように見えました。
それにしてもこの試合はオフェンスでトップ3のレシーバーであるデバンテ・パーカー、マイク・ガセキ、ジャキーム・グラントがいずれも欠場してどうなることかと思ったんですが、意外にもランオフェンスが爆発しました。RBサボン・アクメドが23キャリーで122ヤードを獲得するなどチーム全体で250ヤードを走りました。特にアクメドとマット・ブレイダの2人で200ヤード以上は素晴らしかったです。
パスオフェンスもQBトゥア・タゴバイロアがパス26回投中20回成功で145ヤード獲得と平凡な記録だったんですが、いろいろな選手に投げ分けるなどでオフェンスを指揮しました。この試合のタゴバイロアの表情を見ているとデビュー当時とは顔つきが違ってきたように思えました。試合を重ねるごとに自信を深めていっているんでしょうかね。
タゴバイロアは序盤のドライブでエンドゾーン内でプレッシャーを受けてインターセプトを犯したんですが、後半の同じような状況では無理に投げずにスクランブルでTDランを決めました。序盤のプレーを反省して後半はそれを修正するという成長が見られるプレーを展開したことは好材料だと思います。
ドルフィンズのオフェンスは1stダウン獲得数でペイトリオッツの18回に対して26回、3rdダウンコンバージョン成功率でペイトリオッツの22%に対して58%、さらにボール保持時間はペイトリオッツの22分34秒に対して37分26秒とまさにオフェンスで圧倒したのは素晴らしいと思います。トップ3のレシーバーがいなくてこの内容を残せたのは奇跡的とも思えました。
ディフェンスも怪我人が多くてどうなるかと思ったんですが、LBカイル・バンノイ、LBジェローム・ベイカーなど主力選手がプレーできていたのでほぼ心配なかったです。ペイトリオッツにTDを与えなかったのも素晴らしかったですし、なんと言ってもこの試合でもターンオーバーを記録してこれで20試合連続となりました。
2点コンバージョンでのWRアイザイア・フォードからアクメドへのラテラルパスや反則で取り消されたんですがPマット・ハークのフェイクパントからのパスといったおもしろいプレーも見せてもらえました。
試合終了間際にペイトリオッツがFGを蹴らなかったこと、そしてドルフィンズの攻撃でタイムアウトを取らなかったことを見てペイトリオッツ王朝の終焉を感じました。それと対象的に試合終了後のタゴバイロアの笑顔が印象的でした。
残り2試合とも勝利しなければプレーオフ進出は難しいと思いますが、この試合のような戦い方ができれば可能性は十分にあります。来週はパーカーとガセキが復帰して本来のメンバーでのオフェンスを見せてもらいたいですね。
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