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執筆者の写真dolphin-one

Week 13 CIN at MIA




ドルフィンズとシンシナティベンガルズとの対戦ですが、シーズン開始前はドラフト1巡目指名QBであるトゥア・タゴバイロアとジョー・バロウの対戦として大いに盛り上がるはずの試合でした。しかし、バロウはひざを怪我して故障者リスト入りしており、タゴバイロアも指の怪我からの復帰で100%ではない状態でした。


そんな両チームの対戦だったんですが、大荒れの試合となりました。結果的にはドルフィンズが19−7で勝利したんですが、内容的にはNFLでは大変珍しいほとんど全選手による乱闘騒ぎと両チーム合わせて5人の退場者を出すという前代未聞、長くNFLの試合を見ていますが、こんな試合はいまだかつて見たことがない、大変後味の悪い試合でした。これでドルフィンズが敗れていたらもっと嫌な気分になっていたでしょうね。


純粋に試合を振り返ってみると、前半はドルフィンズのオフェンスが低調で苦しい展開だったんですが、ディフェンスの踏ん張りでなんとか1点差で折り返しました。しかし後半に入ると完全にドルフィンズの一方的な展開となり攻守でベンガルズを圧倒しましたが、それを呼び込んだのはオフェンスでした。


後半最初のオフェンスからノーハドルでアップテンポのオフェンスに切り替えたんですが、これが功を奏していきなりTDを決めて逆転しました。タゴバイロアもノーハドルのオフェンスでリズムをつかんだのか効果的なパスを次々に決めてみせました。


前半はリズムのないややちぐはぐなオフェンスでどうなることかと思ったんですが、終わってみればタゴバイロアはパス39回投中26回成功で296ヤードを獲得しました。300ヤード以上を投げるかと思ったんですがあと少し足りませんでした。まあ、300ヤードパッシングはまた次の機会に期待しましょう。


それと怪我から復帰したRBマイルズ・ガスキンが21キャリーで90ヤード獲得とこちらも100ヤード超えを期待したんですがあと一歩及ばず、ファンブルロストがなければ100ヤード以上走っていたでしょうね。


ただ、それにしてもオフェンスはTDが取れませんね。3rdダウンコンバージョンも10回中最後の最後で1回成功させたということで、オフェンスは今後も課題が残りますね。トータルで400ヤード以上のオフェンスだったんですが決定力がないのが気になります。まあ、そのあたりはタゴバイロアもまだ時間がかかりそうですね。


しかしこの試合ではオフェンシブラインは5人中3人が新人、さらに途中で中心的存在のLGエリック・フラワーズが怪我で退いたにもかかわらず、QBサックを1つも許さないなど堅実なプレーに終止しました。まだ課題は残るものの素晴らしい内容だったと思います。


一方ディフェンスはベンガルズをトータル196ヤードに抑えたんですが、特に後半はわずか25ヤードしか与えませんでした。さらにLBカイル・バンノイが3つ、DEシャック・ローソンが2つなど計6QBサックを奪い、インターセプトもCBザビアン・ハワードとCBニック・ニーダムが決めています。


前の試合と合わせて2試合で相手チームを計10点に抑えたのは2002年シーズン以来だったということですが、2002年シーズンといえばLBザック・トーマス、DEジェイソン・テイラー、CBタンデムのパトリック・サーティンとサム・マディソンなどプロボウラーが多数在籍していた時代でした。


それにしても退場者5人のうち3人がドルフィンズだったというのは何か納得できません。最初のハワードの退場はちょっとハワードがやりすぎた面もあったと思いますが、あとのWRデバンテ・パーカーとWRマック・ホリンズの退場は手を出したから仕方がないものの、その原因を作ったのは悪質なタックルを2度も繰り返したベンガルズの80番の選手でした。その80番が退場にならなかったというのはまったくおかしな話です。


さらにベンガルズのHCザック・テイラーはそんな悪質なタックルを繰り返した選手を使い続けたのみならず、試合後には擁護するような発言を行ったそうですから、ヘッドコーチとしての人格を疑いたくなりますね。


ドルフィンズのHCブライアン・フローレスが先頭に立って抗議した結果大乱闘を誘発したようですが、選手を守りたかったというフローレスの姿勢には大いに共感できますし、それに追随した選手は本当にフローレスを慕っているんでしょうね。今のドルフィンズのチームとしての結束力を見た気がしました。


これでドルフィンズは12試合を消化して8勝4敗となったんですが、この成績を残したのは2003年シーズン以来です。今シーズンは最初の4試合で1勝3敗だったんですが、それから7勝1敗ということで素晴らしい成績です。この結果を招いたのもチームとしての結束力の賜物なんでしょうね。


残り4試合、さらに厳しい対戦相手が続きます。どこまで勝星を延ばせるのかわかりませんが、一戦一戦を大事に戦って我々ファンを楽しませてくれ、その結果プレーオフに進出することができれば最高ですね。

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