4連勝中のドルフィンズがホームにカロライナパンサーズを迎えて行われた一戦でしたが、パンサーズはQBにカム・ニュートンが復帰していい状態になりつつあったのでどうなることかと思っていました。実際戦前の予想ではパンサーズ有利とする予想が多かったです。
しかし、意外にも試合はドルフィンズの圧勝で、33−10と特に試合後半はドルフィンズの一方的な展開でした。ドルフィンズファンにとっては今シーズン初めて安心してみていられた試合でした。
とはいえ、試合序盤はドルフィンズのオフェンスがパンサーズのディフェンスに抑えられてほとんど進めない状況でした。それだけにスペシャルチームの活躍でパントブロックからTDを奪って先制できたのは大きかったと思います。
ニュートンはパンサーズに加入して間もないということで、やはりレシーバーとの息があっていないのでしょうか、確かにドルフィンズのディフェンスのプレッシャーも素晴らしかったのでしょうが、パスミスとかパス落球が目立っていてドルフィンズとしては助かった部分もあります。それにRBクリスチャン・マカフリーが途中からプレーしなくなりましたが怪我をしたからでしょうか。ドルフィンズはその面で助けられたと思います。
1stダウン数がドルフィンズの22に対してパンサーズは10、3rdダウンコンバージョンの成功率も42.9%対28.6%、総獲得ヤード数も315対198とオフェンスで圧倒しましたが、一番大きなところはボール保持時間でドルフィンズが37分34秒だったのに対してパンサーズは22分26秒でした。プレー選択もランが39回、パスが31回と非常にバランスが取れていて見事なボールコントロールでした。先週の対ニューヨークジェッツ戦もそうでしたが、バランスが取れたオフェンスができれば勝てる確率は上がりますね。
QBトゥア・タゴバイロアはパス31回投中27回成功で230ヤードを獲得して1TDパスでしたが、パス成功率が非常に高かったです。オフェンシブラインは相変わらず不安定な中でこの数字を残せたのはラン攻撃でヤードを稼げたからでしょうね。エースRBマイルズ・ガスキンが16キャリーで49ヤード獲得、そして加入したばかりの元プロボウルRBフィリップ・リンゼイが12キャリーで42ヤード獲得と勝利に貢献しています。あとリンゼイはパスブロックでも素晴らしいのを1つ決めてました。
それとパスオフェンスでは新人WRジェイレン・ワドルがいいですね。この試合でも9回のパスレシーブで137ヤードを獲得といずれもチームトップ、タゴバイロアとのホットラインが素晴らしかったです。シーズン序盤は不安定なプレーが目立ったんですが、ここにきてやはりドラフト1巡目指名選手の実力を発揮してきています。ドルフィンズの新人選手の記録を塗り替えそうな勢いで、もうデバンテ・パーカーの欠場もまったく問題にならないぐらいです。
一方ディフェンスも安定していて素晴らしかったです。ニュートンに対して苦戦するかと思ったんですが、1つ64ヤードというロングパスを決められたものの危なかったのはそれだけでした。結局ニュートンをパス21回投中わずか5回成功に止め、2つのインターセプトと1つのQBサックを決めて、その結果途中交代に追い込みました。
新人LBジェイレン・フィリップスがニュートンと途中出場のP.J.ウォーカーから計3QBサックをあげる大活躍でした。フィリップスも試合を重ねるごとにプレー内容がよくなってきて今後が楽しみです。それと新人といえばこの試合でもSジェボン・ホランドは素晴らしいインターセプトを決めましたが、あのプレーからドルフィンズに試合の流れが来たような気がします。
これで4連勝で5勝7敗となりました。今後の対戦相手を見ると次週がニューヨークジャイアンツ、そしてバイウイークをはさんでニューヨークジェッツですから一気に勝率5割となる可能性が高いです。そうなると本当にプレーオフも見えてくるんですが、その後の3試合が結構厳しいですかね。ただ、今日の勝利を見ると残りの試合が非常に楽しみになってきました。
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