top of page
執筆者の写真dolphin-one

Week 11 MIA at NYJ




7連敗の後、今シーズン初の連勝と調子が上向いてきたドルフィンズが敵地でニューヨークジェッツとの対戦でした。戦前の予想でもドルフィンズが圧倒的に有利とされていましたが、いざ試合が始まってみればほぼ互角の展開でした。しかし第4Qに10得点したドルフィンズがジェッツの反撃を抑えて24−17で勝利しました。


この試合はドルフィンズが試合開始直後の攻撃で11プレーで83ヤードをドライブして最後はWRジェイレン・ワドルが1ヤードのTDランを決めて非常にいい形で先制得点をあげました。これで予想どおりこの試合完勝かと思ったんですが、その後の攻撃ではインターセプト、パント、パント、パント、そしてFGミスと嫌な形で前半を終了しました。


今シーズンは第1Qに得点をあげていいスタートを切ったかと思ったらその後が続かず、追いつかれ追い越されて最後は負けてしまうというパターンがずっと続いていただけに、この試合の展開も見ていていい気がしませんでした。しかし追い越されなかったのはディフェンスの力とジェッツのチーム状態が影響していたと思います。


そのディフェンスですが、前週の対ボルチモアレイブンズ戦で見せた素晴らしさはこの試合ではあまり見られなかったですね。まあジェッツ側も当然研究してそれに対する備えをしてきたでしょうし、ある意味ギャンブル的なディフェンスが何度も成功するほどNFLの世界は甘くはないでしょう。それとジェッツのQBジョー・フラッコがベテランらしい落ち着いたプレーをしていたと思います。


結局ジェッツにランとパスでトータル380ヤードを献上、特にフラッコには最長62ヤードを含む291ヤードをパスを献上して2TDパスを許してしまいました。ドルフィンズがわずかにジェッツを上回るオフェンスを展開できたことで試合には勝利しましたが、これまでのドルフィンズならばもしかしたら競り負けていたかもしれません。


オフェンスの方ですが前半は先制したもののその後はなかなか進まなかったんですが、後半は2つのTDをあげるなど調子を上げました。特に第3Q最初の攻撃でのQBトゥア・タゴバイロアからWRマック・ホリンズへの65ヤードTDパスがチームに勢いをつけたのではないでしょうか。その後第3Qから第4Qにかけての7分44秒を費やした75ヤードTDドライブも効果的だったと思います。


それとこの試合でこの試合の勝利の決め手となったのは第4Q中盤からのオフェンスだったと思います。ドルフィンズがタゴバイロアからRBマイルズ・ガスキンへのTDパスでリードを奪い、直後のジェッツの攻撃をスリー&アウトで抑えた後の攻撃です。残り試合時間8分50秒だったのでまだ時間は十分に残っており、もしすぐにジェッツに攻撃権を渡してしまうと予断を許さなかった状況だったと思います。


しかしドルフィンズはランとパスを織り交ぜて6回の1stダウンを更新、7分44秒の時間を費やして計75ヤードをドライブしました。最後はTDでダメ押しといきたかったんですが、それでもFGを決めて追加点をあげました。このボールコントロールこそがこの試合の最大の勝因だったと言っても過言ではない気がします。


タゴバイロアは序盤こそインターセプトを犯して嫌な感じだったんですが、終わってみればパス33回投中27回成功で273ヤードを獲得しました。平均パス獲得ヤードは8.3だったんですが、250ヤード以上で平均8.0ヤード以上のパスを投げたのは自身キャリア初のことでした。パス成功率も81.8%と素晴らしい内容だったと思います。


その要因となったのがプレーアクションパスで、プレーアクションパス16回投中14回成功で183ヤードを獲得しています。それが成功した背景にはランオフェンスがあったんですが、平均のラン獲得ヤードは3.5ヤードだったんですが試合を通して33回のランプレーを敢行しています。それがジェッツのディフェンスに対してプレーアクションパスが効果的に決まった理由だったと思います。


このことからわかるとおり、やはりランが出るとタゴバイロアに対する負担が軽減されますし攻撃の幅も広がります。その結果パス攻撃にもいい影響が出るということです。さらにこの試合ではタゴバイロアはQBサックを1度も受けていませんが、それもランがよく出た効果だったのではないかと思います。


ラン攻撃に注目してみるとエースRBマイルズ・ガスキンは23キャリーで89ヤード獲得(平均3.9ヤード)だったんですが、この試合でドルフィンズデビューを果たしたデューク・ジョンソンがわずか4回のキャリーだったんですが18ヤードを獲得でその力強いランプレーが印象に残りました。今後ランの回数が増えてくると思いますので、うまくいけばランオフェンスの向上も見込まれ、その結果パスオフェンスにもいい影響が出てくると思っています。


これで3連勝、トータルで4勝7敗となりました。希望的観測で見ればもしかしたらプレーオフの可能性も考えられますが、NFLはそこまで甘くはないと思います。ただ、こうして勝ち星を重ねてくればチーム全体にも自信が出てきますし、オフェンシブラインなど弱点部分も目立たなくなってきます。少なくとも今後の試合に向けてはいい影響が増えてくるのではないでしょうか。あとどれだけ勝ち星を重ねられるのか楽しみになってきました。


あとはWRのデバンテ・パーカーとウィル・フラー、オフェンシブラインのマイケル・ディーターなど怪我をして欠場している選手に戻ってきてもらいたいですね。

閲覧数:263回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Week 18 NE at MIA

NEW ENGLAND PATRIOTS at MIAMI DOLPHINS GAME BOOK 2021年シーズンの最終戦、ドルフィンズは地元マイアミでニューイングランドペイトリオッツと対戦しました。すでにプレーオフ進出は逃しているドルフィンズですが、プレーオフ進出を決め...

Week 17 MIA at TEN

MIAMI DOLPHINS at TENNESSEE TITANS GAME BOOK プレーオフ進出のためには残り2試合絶対に負けられないドルフィンズが、勝てばプレーオフ進出とAFC南地区優勝が決定するテネシータイタンズと敵地で対戦しました。時折激しい雨が降る悪天候の中...

Week 16 MIA at NO

MIAMI DOLPHINS at NEW ORLEANS SAINTS GAME BOOK 共に7勝7敗、プレーオフ戦線に生き残りをかけて絶対に負けられないチーム同士の対戦、マイアミドルフィンズとニューオーリンズセインツの対戦はセインツの地元で行われたマンデーナイトゲーム...

Comments


bottom of page