ドルフィンズ、遂に連勝がストップしてしまいましたね。ドルフィンズが敵地でデンバーブロンコスと対戦した試合ですが、戦前の予想では連勝中ということもありアウェイのドルフィンズが有利だったんですが、試合内容はブロンコスに終始押され気味で、最後はあわや同点というところまで追い上げたんですが、20−13で敗れました。
10点差をつけられたところで試合終盤からQBがトゥア・タゴバイロアからライアン・フィッツパトリックに交代して反撃に転じました。最後は時間もあったしタイムアウトも2つ残っていたのでもう少し慎重に攻めてもよかったと思いましたが、追い込まれていたこともあり焦ったんでしょうかね。それにしても紙一重の差でインターセプトされてしまいましたが、タイミングがずれていたらTDだっただけに残念でした。
タゴバイロアからフィッツパトリックへの交代は怪我ではなくてパフォーマンスの問題だったようです。タゴバイロアはこの試合で終始ブロンコスのディフェンスに苦戦を強いられて、結局パス20回投中11回成功でわずか83ヤード獲得に止まり、1TDパスは決めたものの6回のQBサックを受けました。
タゴバイロアが不調だったということもあるかもしれませんが、オフェンシブラインのパスプロテクションがほとんど上手くいっていませんでした。それに加えてブロンコス側にかなり研究されていたんでしょうね。ランプレーが出なかったというのも不調の要因となったでしょう。今後対戦するチームもこの試合を参考に研究してくるでしょうから、オフェンスに関してはこれからどのように修正できるかどうかでしょうね。
ディフェンスの方はいきなりインターセプトを決めてこの試合も勝てるかと思ったんですが、その後はブロンコスのオフェンスを思うように止められませんでした。何よりもランプレーで2人のRBに計166ヤードも献上してしまったんですが、同じプレーで何度もビッグゲインを許すなど弱点を付かれたような気がします。その点でもブロンコスはよく研究してこの試合に臨んだんでしょうね。
ドルフィンズは連勝中で、なおかつ先制得点をあげたことでブロンコスを甘く見て気を抜いたということはなかったでしょうが、やはりオフェンスが抑え込まれたことによりズルズルと試合のペースを握られて、最後まで自分たちのフットボールができなかったという印象でした。それでも最後はディフェンスもオフェンスも見せ場を作ったんですが、追いついてひっくり返すというところまではいきませんでしたね。
タゴバイロアは次戦も先発するということですが、この試合を見ているとフィッツパトリックとの違いがはっきりと見られました。やはりまだ新人なので新人らしさでしょうか、冷静な判断力やリーダーシップがこういう追い込まれた試合では発揮できないですね。それに対してフィッツパトリックはベテランらしい落ち着いたプレーをしていました。まあ、そのあたりは経験の差で試合を重ねていくしかないでしょうね。
タゴバイロアに関しては次の試合が注目です。この試合で途中でベンチに下げられたことで次の先発に何か影響が出てくるようだと将来のフィランチャイズQBとしての地位が揺らいでくるかもしれません。そうならないことを願っていますが、周りのサポート、特のオフェンシブラインのパフォーマンスも影響してくることですので、難しいところです。ただ、負ける時はこんなものでしょうから切り替えて次の試合にベストな状態で望んでもらいたいです。まだ新人なのでいろいろなことを学んでいかなければいけませんね。
これで6勝4敗となりました。残り6試合ですが、4勝すればプレーオフ進出も見えてきます。ただ4勝するのはかなり厳しいのではないかと思います。それよりも特にオフェンスにおいて安定したパフォーマンスができるようなチーム状態を維持できるかが課題でしょうね。その結果プレーオフに進出できれば言うことはないのですが。
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