HCジョー・フィルビン体制の4年目、シーズンオフにFAの目玉であったDTダムコン・スーを獲得してディフェンス面での強化を図ったドルフィンズでしたが、シーズンが開幕してみると期待どおりにはいきませんでした。
その結果、4試合を消化した後にフィルビン、そしてディフェンシブコーディネーターのケビン・コイルが相次いで解雇されました。
後任の暫定HCにはTEコーチだったダン・キャンベルが就任しましたが、最初の2試合で計82得点を奪って連勝し、ドルフィンズファンを楽しませてくれました。
そのうちの2戦目、対ヒューストンテキサンズ戦はこのシーズンのホーム初勝利でした。
http://dolphinone.starfree.jp/MD2015/gd.wk07.miahou.html
この試合のドルフィンズはビッグプレーの連続で、試合開始から前半だけで41得点を連取してテキサンズを圧倒、結局44−26で勝利しましたが、対テキサンズ戦での初勝利となった試合でもありました。
オフェンスが爆発したドルフィンズは記録ラッシュでした。第1Qで奪った21得点はチームタイ記録、さらに前半での41得点はチーム新記録となっています。
QBライアン・タネヒルもパス19回投中失敗がわずかに1回でQBレイティングはパーフェクトの158.3を記録しています。タネヒルがQBレイティングでパーフェクトを記録したのは通算でこの試合だけだったと思います。加えて前の試合から25回のパスを連続で成功させましたが、それがNFL新記録となっています。
しかし改めて振り返ってみると、この試合で活躍したWRリシャード・マシューズとジャービス・ランドリー、そしてRBラマー・ミラーは3人ともすでにドルフィンズにはいないんですね。
非常に華々しい勝利の試合でしたが、その後のドルフィンズは10試合で3勝7敗、その途中ではオフェンシブコーディネーターのビル・レイザーも解雇され、最終戦を前にしてGMのデニス・ヒッキーも解任されるという前代未聞の事態となりましたので、この勝利も結局チームの起爆剤とはならなかったですね。