NFLドラフトを直前に控え、ドルフィンズはOGエレック・フラワーズをトレードでワシントンフットボールチームに譲渡したことを発表しました。ドルフィンズがフラワーズと今年のドラフト7巡目指名権を譲渡する代わりにワシントンから今年のドラフト7巡目指名権を獲得するというものです。
このトレードではドラフト指名権の交換はほぼ意味をなさないもので、サラリーキャップ対策のためにフラワーズを放出することが主目的となっています。
フラワーズは昨年の3月に3年間総額3000万ドルという契約でドルフィンズに入団したんですが、わずか1年でチームを去ることになりました。同じく昨年のFAで複数年契約でドルフィンズに入団したDEシャック・ローソンやLBカイル・バンノイもすでにチームを去っていますが、この状況を見ると昨年のFA戦略は失敗だったのか、ただFAで実力のある選手を獲得しようとするとどうしても複数年契約にならざるを得ないという現実もあります。今年はNFL各チームのサラリーキャップの上限が引き下げられたということもあり、それらも一連の選手の放出には影響しているんでしょうか。
ドルフィンズは4月20日に元ドラフト1巡目指名選手のOT D.J.フルカーと契約しているんですが、この契約の背景にはフラワーズの放出がすでにあったということですね。ちなみにフラワーズの後釜には2年目のロバート・ハントが考えられているようです。
そしていよいよ今年のドラフトが始まるわけですが、1巡目指名権を2つ持っているドルフィンズは誰を指名するんでしょうか。
およそ1ヶ月前にサンフランシスコ49ersとフィラデルフィアイーグルスを相手に指名権の交換を行ったドルフィンズは全体6番目と18番目の指名権を保有しており、特に6番目の指名権で誰を指名するのか注目されています。
今月に入って6番目の指名権を欲しがる他チームに交渉を持ちかけられているという報道がありましたが、直前の予想ではその交渉もうまくいかなかった可能性があります。とすれば6番目でベストな選手を指名することになりますが、以前から予想されていたTEカイル・ピッツやWRジャマー・チェイスも5番目までに指名される可能性が出てきています。
その状況では6番目の指名権のトレードダウンも考えられますが、もしもそれができなかったとすればWRジェイレン・ワドルかOTペニー・スウェルという指名になるのか。またいい条件でトレードダウンできたらLBミカ・パーソンズかOTラシャーン・スレイターという可能性もあります。まあ、いずれにしても蓋を開けてみなければわかりませんね。