"Mountaineer Shot"が2019年シーズンのNFLのプレー・オブ・ザ・イヤーに選出されました。"Mountaineer Shot"というのは昨年の12月1日に行われた対フィラデルフィアイーグルス戦の第2Qにドルフィンズが決めたTDプレーで、Pマット・ハークからKジェイソン・サンダースへのTDパスです。
このプレーはドルフィンズが敵陣1ヤード地点からの4thダウンギャンブルで敢行したトリックプレーで、Cダニエル・キルゴアからスナップを受けたハークがディフェンスの動きを読みながらエンドゾーン内でワイドオープンとなったサンダースにパスを投げ、それをサンダースがキャッチしたものです。
パンターからキッカーへのTDパスというのは長いNFLの歴史の中でも1度もなかったもので、そのプレーを出してしまいましたので、今後もほぼ100%見られないプレーではないでしょうか。そういう意味でもプレー・オブ・ザ・イヤーとしては妥当な選出でしょう。
ちなみに昨シーズンはドルフィンズが対ニューイングランドペイトリオッツ戦で見せた"Miami Miracle"がプレー・オブ・ザ・イヤーに選出されていますので、ドルフィンズが決めたプレーが2年連続での受賞ということになりました。
今年の殿堂入り選手が発表されましたが、残念ながら最終選考に残っていたザック・トーマスは選出されませんでした。また来年以降に持ち越しということになりますね。
しかしドルフィンズの関係では元ヘッドコーチのジミー・ジョンソンが殿堂入りを果たしています。ジョンソンはドルフィンズというよりはダラスカウボーイズのヘッドコーチでの選出という意味が大きいと思いますが、それでもドルフィンズで4年間指揮を執っていましたのでファンとしては喜ばしいことです。
1996年、あの名将ドン・シューラの後を引き継いで就任したジョンソンでしたが、当時はネット環境もなくジョンソンのヘッドコーチ就任のニュースはNHK-BSのNFL中継で初めて知りました。カウボーイズをスーパーボウル王者に導いたということでドルフィンズでもスーパーボウル制覇を期待したものです。
結局4年間のヘッドコーチの期間でドルフィンズがスーパーボウルに進出することはなかったんですが、それでも4年間で3度プレーオフに進出させた功績はさすがと言っていいと思います。
ジョンソンは前述のトーマスやジェイソン・テイラー、サム・マディソン、パトリック・サーティンといったのちにプロボウルの常連となるディフェンスの選手をドラフトで発掘してきました。ただ、それに反してオフェンスではあまりいい選手を発掘することはできませんでした。
その結果なんでしょうか、いいオフェンスを作れなかったことがプレーオフで勝ち抜けなかった要因の1つとなったと思います。QBダン・マリーノも晩年で実力が衰えていたことも残念でしたね。
ジョンソン以降、ドルフィンズのヘッドコーチは現在のブライアン・フローレスで7人目となっていますが、プレーオフに導いたヘッドコーチは3人しかいません。そういう意味でもジョンソンは優れたヘッドコーチだったと思います。
フローレスがジョンソンのような名将になることを期待していますが、果たしてどうでしょうか。
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