アメリカで毎日24時間NFL関連の番組を放映しているチャンネルであるNFL NETWORKで、1994年のドルフィンズの開幕戦である対ニューイングランドペイトリオッツ戦が放映されたようです。
今から25年前の試合なんですが、この試合は当時NHKの衛星放送でも録画放送された時には私も見ました。ドルフィンズのQBダン・マリーノとペイトリオッツのQBドリュー・ブレッドソーの壮絶なパスの投げ合いで、結果は39-35でドルフィンズが勝利しています。
1994年のドルフィンズの試合といえば、ニューヨークジェッツ戦でのマリーノのフェイクスパイクが有名なんですが、このペイトリオッツとの開幕戦も多くのファンの記憶に残っているベストゲームだと思います。
この開幕戦はマリーノにとっては怪我からの復帰戦です。前年アキレス腱を断裂してシーズン途中で出場不能になったマリーノが、その怪我からの復帰戦でどんな試合をするのか注目された試合でもありました。
当時の本拠地はMLBのフロリダマーリンズとの共用だったので、土と芝生の部分が入り混じっていましたが、雨で泥濘んでいてグランドコンディションはよくありませんでした。そんな中でマリーノはパス42回投中23回成功で473ヤードを獲得して5TDパスを記録、一方のブレッドソーもパス51回投中32回成功で421ヤードを獲得して4TDパスを記録しました。
ペイトリオッツがTDランで先制したんですが、その後第2Q以降は点の取り合いとなり、最後は第4Q中盤にマリーノがWRアービン・フライヤーに35ヤードの逆転TDパスを決め、そのままドルフィンズがリードを守って勝利しました。マリーノの逆転TDパスは4thダウン残り5ヤードからのギャンブルプレーで、それを見事に決めたマリーノのガッツポーズが印象に残っています。
その逆転のTDパスレシーブを決めたフライヤーですが、その他にも54ヤードと50ヤードのTDパスレシーブを決めるなど5回のパスレシーブで211ヤードを記録しています。ちなみにフライヤーは前年の1993年にFAでドルフィンズに移籍してきたんですが、その前に在籍していたのはペイトリオッツで、ペイトリオッツのエースWRでした。
開幕戦に勝利したドルフィンズはそのシーズンは10勝6敗で地区優勝したんですが、ペイトリオッツも同地区でドルフィンズと同率の2位でシーズンを終了しています。そしてスーパーボウル制覇を目指したドルフィンズだったんですが、プレーオフ2回戦でサンディエゴチャージャースに惜しくも敗退しました。いま振り返ってみると、このシーズンがマリーノにとってスーパーボウル進出の最後のチャンスだったように思います。
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